任意後見制度でなにができる?
- 将来に備える契約(任意後見契約)
- 今困っている手続きなどについての契約(任意代理契約)
- 自分が亡くなった後心配な方の契約(死後の委任事務契約)
現在お一人暮らしの高齢者が日本中にたくさんいらっしゃいます。お一人の暮らしは元気なうちは勝手気ままに自由に過ごすことができる利点もあり、よ いところもたくさんあるでしょう。しかし、自分が病気になった時、介護が必要になった時、入院した時、認知症になった時、さらに自分が亡くなった時、誰が 手続きやそのあとのことをしてくれるのでしょう?
近くに親族がいるから大丈夫、遠方だけど子供がいるから大丈夫、私は病気や認知症にならないから大丈夫…。本当に大丈夫でしょうか?
大丈夫な方は、将来の心配などいりません。しかし“大丈夫ではない方”が全国にはたくさんいらっしゃるのもまた現実です。
全国には“大丈夫ではない”高齢者の駆け込み寺があります。保健・医療・福祉・介護の総合的な窓口として「地域包括支援センター」というものがあり ます。地域包括支援センターはさまざまな役割がありますが、地域福祉の中でもとりわけ困難なケース(虐待、低所得者、一人暮らしの認知症高齢者など)の相 談の窓口でもあります。
全国に4,000か所ほどあるのですが、全国どこの地域包括支援センターおいても業務量が多すぎて、職員たちは悲鳴をあげています。
なぜでしょう?一つは地域包括支援センターの職務の種類が多すぎるというのがありますが、それ以上に、対応しなければならない“大丈夫ではない”高齢者があふれているからです。
いまは大丈夫だと思っていらっしゃる方も、将来大丈夫であるとは限りません。現在一人で暮らしている方は要注意です。先のために“保険をかける”つもりで、任意後見契約などを考えてみてはよいのではないでしょうか?